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ストック・オプションとは

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1.ストック・オプションの定義

ストック・オプションとは、文字通りストック(株式、厳密には自社株式)のオプションなわけで前提としてまずオプションとは何ぞやというところからお話しする必要があります。

 

御存じの方がほとんどだと思いますが、オプションとは、買う権利、売る権利などの「権利」を意味します。

 

オプション取引においては取引の当事者のどちらか一方のみがこの権利をもつことができますから、当然他方の当事者は権利の履行についての義務を負うことになります。当然無償で義務を負う人なんていませんから、権利をあげるから対価(オプション・プレミアムもしくは単にプレミアムといいます)をよこせという取引関係になります。

 

プレミアムとはオプション(すなわり権利)の値段なんだ思って構いません。 オプションやプレミアムはテクニカルタームとして度々登場します。

 

この「権利」、どんな権利かというとオプションの基本型として、コール・オプションとプット・オプションがあります。

 

コール・オプションとは、取引の対象資産を定められた期日までに一定の数量だけ予め決められた価格で購入することができる権利です。

一方、プット・オプションとは、取引の対象資産を定められた期日までに一定の数量だけ予め決められた価格で売却することができる権利です。

 

この① 対象資産(現物資産といいます)を ② 定められた期日までに(権利行使期間という) ③ 一定の数量だけ ④ 予め決められた価格(権利行使価格といいます)で ⑤ 購入(もしくは売却)できる ⑥ 権利 こそがオプションの基本的本質なわけです。

 

オプションには、株式オプションや金利オプション、通貨オプションや、そのうち証券取引所で取引されるものや相対取引のものなどさまざまで、このうち自社株式のコール・オプションこそが新株予約権で、さらに新株予約権の一種としてストック・オプションがあるという関係にあります。

 

さきほどのオプションの定義に沿ってあらためて両者を定義しますと

 

新株予約権とは、①自社株式を②定められた期日までに③一定の数量だけ④予め定められた価格で、⑤購入することができる⑥権利です。

 

すなわち、自社株式のコール・オプションのことです。

 

この新株予約権のうち、会社が取締役や執行役、従業員等に対して、労働サービス等の対価として、無償で付与する新株予約権こそがストック・オプションというわけです。

 

すわなち、通常の新株予約権のプレミアムは金銭の払込という形で行われるのに対して、ストック・オプションの場合、取締役や従業員が労働いうサービスで払い込む(もしくは労働というサービスの対価としてストック・オプションを付与する)という違いがあります。

 

新株予約権にはこのようにストック・オプション目的にも使われますが、資金調達目的(新株予約権付社債など)や買収防衛策(いわゆるライツプラン)として利用されたりなど様々です。

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