クライアントプロフィール
連結売上 | 50億円 | 従業員数 | 100人 |
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業種 | 情報・通信業 | 市場 | グロース |
クライアントの課題
内部監査部門担当者の退職によるJ-SOX業務を担う社内人材がおらず、体制構築が急務となっていた
- 上場したばかりの比較的小規模な上場会社であり、内部監査部門は内部監査部門長と1名の担当者の2名で構成されていた
- J-SOX業務のほぼすべてが当該担当者で行われていた
- 当該担当者が退職することになり、他部門の人材も豊富ではないため、J-SOX業務の引継ぎ手がおらず、また、J-SOX特有のノウハウの継承も困難な状態になっていた
- 合わせて、上場後3年を経過し、内部統制報告書の監査法人監査が開始される事業年度であった
IKPのソリューション
フルアウトソーシングと体系的なプロジェクト管理により、J-SOX体制の再構築を実現
フルアウトソーシング
- クライアントの課題に対して、IKPでは、J-SOXの計画やクロージング業務も含めたフルアウトソーシングを行い、内部監査部門の担当者の退職から時間を空けずにJ-SOX体制を再構築した
- IKPに対するJ-SOXに対する知見面の引継ぎは不要であるため、年間の進め方や現場部署の連絡先等、手続き面での説明やポイントを絞った評価手続きの説明を受けるだけで引継ぎは完了した
具体的にIKPが請け負った業務は以下である
計画
- 年間計画の策定
- 計画に基づく評価範囲計画の策定
実行
- サンプル抽出、現場部署への資料依頼及び回収
- 整備評価、運用評価及びその調書化
- ロールフォワード手続き及びその調書化
クロージング
- 年間の着見込及び実績に基づく評価範囲の検証
- 不備評価及び評価結果のとりまとめ
- 内部統制報告書の文案作成
その他
- プロジェクト管理
- 相談対応
クライアントは、国内子会社1社、海外子会社4社の連結グループであり、評価対象拠点及び評価対象領域は以下である。
領域 | 当社 | 国内 子会社A | 海外 子会社B | 海外 子会社C | 海外 子会社D | 海外 子会社E |
---|---|---|---|---|---|---|
全社統制 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | - |
決算財務 報告プロセス (全社) |
◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | - |
決算財務 報告プロセス (個別) |
◯ 3プロセス |
- | 〇 2プロセス |
〇 2プロセス |
- | - |
業務プロセス | ◯ 2プロセス |
◯ 3プロセス |
◯ 2プロセス |
◯ 2プロセス |
- | - |
IT全般統制 | 〇 2システム |
〇 2システム |
〇 2システム |
〇 2システム |
- | - |
体系的なプロジェクト管理
- プロジェクト管理として、月次で内部監査部門の責任者及び監査役と進捗ミーティングを行い、全体スケジュール及び課題管理表を用いて進捗報告や課題対応策の協議を行っている
- プロジェクト管理を体系的に行うことにより、タスクの遅延がなくなり、また、課題事項について早期の対応が実現できた
(プロジェクト管理ツール:課題管理表)
IKP関与メンバーを自社内メンバーにすることで、スピーディーな評価範囲の追加対応
評価範囲追加対応
- クライアントへの関与当初から、IKPメンバーはほぼ固定メンバーで対応してきた
- IKPによる関与後に海外子会社D社の売上の増加によって全社統制及び決算財務報告プロセス(全社)が追加となった
- これに対して、IKPメンバーがそのまま文書構築対応を行うことで、他の子会社の文書化の粒度感やフォーマットとの統一感を失うことなく、スピーディーな文書化を実現した
具体的には、以下のステップで構築を進めた。
【文書構築ステップ】
- 他の子会社のチェックリスト(全社統制・決算財務報告プロセス(全社))をセット
- チェックリストに沿って、対象会社の管理担当者から実務をヒアリング
- 統制行為と帳票をチェックリストに記載し、対象会社の管理担当者に確認
- 帳票を収集して、ドライラン評価
- ドライラン評価に基づいて、チェックリストの記載を修正し最終化
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