クライアントの課題
有効かつ効率的な内部監査・J-SOX体制を構築したい
クライアントは上場企業で、内部監査室長1名・内部監査人員4名で内部監査とJ-SOXにおける内部統制評価を行っていた。最近、他社において海外子会社の不正事例が頻発しており、海外子会社の内部監査を強化をしたいと考えていた。しかし、内部監査室も人員リソースが不足しており、次のような課題を認識していた。
- 監査実施時期に業務量が集中し、通期の業務が平準的ではない。
- 監査対象となるJ-SOXのルーチンワークの負担が重く、海外子会社やリスクが高い部分へのリソースの確保できないでいる。
- 業務が平準的でない中で、内部監査専任者の採用は予算としても厳しい。
- 内部監査における業務監査とJ-SOXの担当者は分離しており、計画および実施手続きはそれぞれで行っている。業務監査とJ-SOXは重複部分が多く、効率的に実施できる可能性があると考えているが、実際に業務監査とJ-SOXの統合計画や実施を企画するリソースがない。
IKPのソリューション
J-SOXのルーチンワークをアウトソースすることで、リスクアプローチの実現。文書化とキーコントロールのスリム化でJ-SOX業務量の削減にも成功。
内部監査とJ-SOXを一体で管理し、リスクの低いルーチンワークをIKPへ部分アウトソースすることを提案した。業務量が集中する時期に業務の一部を外部へアウトソースすることにより繁忙期のおける業務の負担が大幅に減り、リスクの高い海外子会社の監査などに資源を配分することが可能になった。内部監査とJ-SOXの一体管理の手法はIKPが今まで様々なクライアントに提供してきたノウハウをベースにIKPが企画・立案し、クライアントの内部監査室のメンバーと一緒に計画していった。
また、アウトソースにおける評価手続きの実施過程で気づいた事項をIKPから内部監査室へフィードバックすることにより、J-SOX初年度で作成した過大な文書化、コントールをリスクアプローチに基づき統合もしくは削減し、J-SOX自体の業務量を削減することにも成功した。キーコントロールの削減作業では監査法人との協議にIKPも参加し、監査法人の理解を得られるよう説明した。
IKPのJ-SOX、内部監査のアウトソーシングは単純に業務を受託するのではなく、今までの知見とノウハウをもとに重複業務や無駄なテスト項目の削減を提案するコンサル型のアウトソーシングが特徴である。
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