クライアントの課題
J-SOX及び経理体制の安定化と低コスト化
クライアントはマザーズ上場会社である。バックオフィス業務のスリム化を検討・推進していた。特に、特定の期間に工数が集中的に発生するJ-SOX対応や決算業務について、社内リソースで対応し続けるべきかどうかを検討していた。
そうした検討の最中にJ-SOXを担っていた内部統制担当者が退職してしまい、後任担当者やJ-SOXノウハウの引継ぎについて問題が生じた。
経理業務についても、特に決算期における経理人員の逼迫が問題視されており、J-SOX及び経理業務の安定的な運用と低コスト化を同時に実現させることが課題となっていた。
IKPのソリューション
喫緊の課題であるJ-SOX評価業務についてフル・アウトソーシングで解決。決算業務サポートについてもクライアントの工数がかかる業務を中心に担当することでスムーズな決算業務を実現。
IKPでは、担当者が退職して喫緊の課題であるJ-SOX評価についてアウトソーシングを受任するとともに、クライアントの経理部を逼迫している決算業務について、一部の工程についてアウトソーシングを受任することで、クライアントのマンパワー不足を解消している。
J-SOX評価アウトソーシングでは、J-SOXの評価範囲の検討、整備・運用テストの資料依頼、資料収集から評価実施及び文書化、並びに、ロールフォワード手続きと内部統制報告書ドラフトといった一連の作業のすべてをIKPが実施し、プロジェクト・マネジメントも含めて主体的なJ-SOX対応を推進した。担当者の急な退職によりクライアントにノウハウも後任者もいない状態であったため、IKPが全面的にサポートすることで難局を乗り越えた。また、作業過程において発見された無駄なキーコントロール等については監査法人と協議し、翌期以降の評価テストの範囲見直しを行った。
決算業務サポートにおいては、クライアントが特に時間を要している部分について担当した。実際には、連結キャッシュ・フロー計算書の作成と部分的な注記情報の作成を行い、有価証券報告書の全体的なレビューと修正提案を行った。有価証券報告書の修正提案においては、他社での開示事例調査も含めて、より具体的な記載方法に落とし込んだ提案を行った。
■J-SOX評価アウトソーシングの主な内容
- プロジェクト・マネジメント
- 期初における評価範囲の決定
- 資料依頼リストの作成と資料依頼
- 整備評価(資料収集管理含む)
- 運用評価(資料収集管理含む)
- ロールフォワード・不備まとめ
- 期末における評価範囲の検証
- 内部統制報告書のドラフト
- 監査法人との協議
■決算業務サポートの主な内容
- 連結キャッシュ・フロー計算書
- 連結キャッシュ・フロー計算書注記
- 金融商品関係注記、有価証券関係注記、税効果関係注記など
- 有価証券報告書の全体的なレビュー・修正提案
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