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今日は、日経朝刊15面に食品業の医薬品製造への話が出てましたので、その話題です。
<2011/10/13 日経朝刊15面 一部抜粋>
食品メーカの収益に占める医薬品事業の重みがじわりと増している。長年培った技術をテコに有望な薬を開発したり、M&A(合併・買収)を活用したりして、本業に並ぶ事業の柱に育ちつつある。国内の食品市場の先細りが見込まれるなか、利益率の高い医薬品事業が業績を左右する企業が増えそうだ。
<中略>
体力に勝る製薬大手との競合上、食品メーカーには、それぞれ強い技術に経営資源を集中する「一点突破型」が多い。ヤクルトは抗がん薬、明治HDは感染症と中枢神経系、味の素はアミノ酸を軸とする輸液に注力する。ニッチな医薬品市場で稼ぐ態勢が整えば株式市場での評価にも一段と反映される可能性が高まりそうだ。
<記事はここまで>
食品と健康は切っても切れない関係ですから、食品業が医薬品系に進出する素地があるのは間違いないでしょう。
食品開発の過程で、医薬系の開発が複合的・副産物的に行われることは当然考えられます。
記事にもありましたが、三井製糖の開発した特許でロイヤリティ収入が発生したように、こういった特許収入だけでなく、その特許(無形資産)の売却などで本業以外の収入が獲得できる可能性があります。
なお、三井製糖の株価チャートはこんな感じ。7月29日に大幅に株価が上昇していますね。
【リソース】SBI証券 2109三井製糖の株式チャート
ただ、食品企業が医薬品業界を席巻するといったことはないと思われます。
日経の記事で最後に記載されているように、大手の製薬会社を相手に、「製薬」という自分の本業でないところで競争しても仕方ない話で、あくまで自分の得意とする分野の派生として、医薬品開発をしていくのがベストだと思います。
逆にいえば、医薬品が本業でない分、自分の得意とする強い技術分野にだけ特化して研究開発費を投入するという経営決断がしやすく、結果として、新薬等に使える特許等の取得が出来る可能性が出てくると個人的に思います。
本業ではない分野についてどう取り扱うのか、またどうやって投資していくのかは、なかなか経営判断が難しいところでしょうし、それこそ経営者の経営能力が問われるところだと思います。
記事のタイトルは、「食品、『医薬』が収益左右」とありますが、本業でない分野が収益を左右することの是非も含めて、難しく、かつ面白いところかなと思います。
なお、今回の記事に掲載されている、日本水産、ヤクルト、明治HD、キリンHD、味の素、三井製糖の直近財務と、食品大手5社の直近財務情報は以下のとおりです。
JT株売却などは増税議論と合わせて、JTは今ホットな話題ですが、やはり利益率は高いですね。
【リソース】IKP財務データベースより
以上
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