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(平成23年12月31日現在)
10.関連する活動の識別
被投資企業をパワーを有しているか否か評価するためには、被投資企業の関連する活動を識別する必要があります。
被投資企業に対するパワーを有するためには、投資企業は、関連性のある活動を指示する現在の能力を与える既存の権利を有していなければなりませんが、パワーを有しているかどうかに関する決定は、関連する活動、関連する活動についての意思決定方法、および投資企業や他の当事者が投資先に関して有している権利に左右されるためです(IFRS10.B9,B10)
<関連する活動の例>
多くの被投資企業にとって、営業活動および財務活動は、著しくリターンに影響を与えます。
したがって、状況次第ですが、関連する活動となりうる活動の例は、下記のものが挙げられます。(IFRS10.B11)
・ |
財またはサービスの販売および購入 |
・ | 金融資産の存続期間中の管理(デフォルト時を含む) |
・ | 資産の選択、取得もしくは処分 |
・ | 新しい製品や製造方法の調査や開発 |
・ |
資金調達方法や資金調達することを決定すること |
<関連する活動の決定例>
関連する活動についての意思決定の例としては下記のものが挙げられます(IFRS10.B12)。
・ | 予算を含む被投資企業の営業上および資本上の意思決定を行うこと |
・ |
被投資企業の重要な経営幹部あるいはサービス提供者の選任と報酬の決定、および当該サービスまたは雇用を終了させること |
<その他留意事項>
状況によっては、特定の状況または事業が発生する前後の活動の両方が、関連する活動に該当するかもしれません。
複数の投資企業が、関連する活動を指示する現在の能力を有しており、当該活動が異なるタイミングに生じる場合、投資企業はどの投資企業が、リターンに最も重要な影響を与える活動を指示することができるかを、同時に存在する意思決定権利の取扱い(IFRS10.13)と整合して、決定しなければなりません。
なお、関連する事業あるいは状況が変わった場合、投資企業は当該評価結果を再検討しなければなりません。(IFRS10.13,B13)
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