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富士通は東日本大震災の復興計画を12月にまとめる福島県にIT(情報技術)や太陽光発電などを駆使した環境配慮型都市「スマートシティ」の整備事業を提案しました。電力消費を最適化するスマートグリッド(次世代送電網)や野菜工場などの整備が柱となります。福島県は復興計画で太陽光など再生可能エネルギーを導入する方針で、富士通は省エネを徹底する都市づくりで復興を支援します。
(2011/10/11 日本経済新聞電子版および日本経済新聞夕刊より)
スマートシティの中核となる技術が、スマートグリッド(次世代送電網)です。
スマートグリッド(次世代送電網)とは、ITC(情報通信技術)を活用して電力需給を自律的に調整する機能を持たせることにより、省エネとコスト削減及び信頼性と透明性の向上を目指した次世代電力網をいいます。
地球温暖化対策、自然エネルギーの活用、世界経済発展・世界人口の増大による今後のエネルギー需要への対応向けて、需要と供給を制御させるためには、スマートグリッドを活用した、次世代の社会インフラであるスマートシティの整備が必要とされています。
電力技術と情報通信技術の双方のノウハウが必要で、クラウド・コンピューティング、ワイヤレス通信技術などと並びIT産業で今後成長が期待される分野の1つです。
富士通はシステム開発(SI)で世界第3位ですが、売上規模・利益率などでは世界企業であるIBM(売上:約7兆円、売上高当期純利益率:14%程度)、HP(売上規模10兆円、売上高当期純利益率:7%程度)などに、まだまだ水をあけられています(詳細は下記PDF参照)。
富士通_個別財務情報PDF(当社財務DBより)
海外売上高比率も35%(直近年度)と国内売上高がまだまだ主軸です。
今後の成長分野である、クラウド・コンピューティングでは、amazonやgoogleに先行されていますので今後、東日本大震災でのエネルギー政策の転換を機に、ぜひとも福島での実績の生かし、スマートシティ、スマートグリッドでの世界戦略に期待したいところです。
最近は理化学研究所との共同開発した世界首位の計算能力をもつスーパーコンピューター「京」の輸出が取り立たされるなど技術力は世界レベルでるのは誰もが認めるところでしょう。
近い将来、”Made in Japan”のICT(情報通信技術)が世界へ飛躍することを願ってやみません。
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