現在、こちらのアーカイブ情報は過去の情報となっております。取扱いにはくれぐれもご注意ください。
今日は、日経朝刊15面のローソンの話題から。
<2012年6月27日 日経朝刊15面要約記事>
・ローソンの2012年3~5月期の連結営業利益は、前年同期比5%増の135億円強になったもようだ。3~5月期として過去最高益となる。
・野菜などの生鮮食品を扱う店舗の数を拡大し女性を中心に来店客が増えた。全体の5割強にあたる5500に拡大している。
・PB商品の販売も大幅に伸びた。主力の「ローソンセレクト」は、品目数を2倍近い300弱に拡大して、売上高が4倍になった。
・ポイントカード「PONTA」の会員情報を活用し、年齢、性別、購買時間、購入商品などから顧客の消費行動を分析。商品の在庫を最適化し、品切れの販売機会の損失を減らす一方、売れ残りによる廃棄ロスも削減。
・営業総収入は7%増の1200億円強になった。ただし、通期の増収のハードルは高い。13年2月期の連結営業利益の予想は据え置く公算が大きい。
<要約記事はここまで>
ローソンは今期も堅調にスタートしたようですね。
以前にBizblogでコンビニ各社を取り上げたのは以下のものです。
◆コンビニ各社の業績状況
以前から少し時間が空きましたの。
2012年2月期の決算結果と2013年2月期の業績予想は以下のとおりです。
【単位:百万円、営業利益率はパーセント】
企業名 | セブンイレブン | ローソン | ファミマ | サークルKサンクス | ミニストップ |
---|---|---|---|---|---|
証券番号 | 3382 | 2651 | 8028 | 3337 |
9946 |
決算期 | 平成24年2月期 | 平成24年2月期 | 平成24年2月期 | 平成24年2月期 | 平成24年2月期 |
系列 | セブンイレブン、三井物産系 | 三菱商事(31.9%) | 伊藤忠商事(30.6%) | ユニー(100%) | イオン(47.4%) |
12年2月期状況 | |||||
営業収益 |
4,786,344 (576,186) |
478,957 | 329,218 | 187,799 | 122,209 |
営業利益 |
292,060 (183,160) |
61,769 | 42,586 | 21,957 | 7,712 |
当期純利益 |
129,837 (100,738) |
24,855 | 16,584 | 9,378 | 3,099 |
営業利益率 |
6.10 (31.78) |
12.89 | 12.93 | 11.69 | 6.31 |
13年2月期予想 | |||||
営業収益(予想) | 5,060,000 | 503,000 | 353,700 | 164,630 | 132,650 |
営業利益(予想) | 315,000 | 66,000 | 45,000 | 22,500 | 7,800 |
当期純利益(予想) | 155,000 | 33,400 | 21,400 | 10,200 |
3,500 |
営業利益率(予想) | 6.22 | 13.12 | 12.72 | 13.66 |
5.88 |
財務データベース | |||||
財務DB(年度) | セブン個別.pdf | ローソン個別.pdf | ファミマ個別.pdf | サンクス個別.pdf | ミニスト個別.pdf |
※セブンイレブンの下段のカッコ書きはセブンイレブンジャパンの決算状況(セブンイレブンジャパンHPより)。
コンビニ各社とも高い利益率を維持しており、ミニストップを除けば10%台になっています。
セブンイレブンに関していえば、営業利益率30%台ですからやはり高収益な小売ビジネスと言えるでしょうか。
◆ローソンの業績
ローソンの業績推移は以下のとおりです。
※2013年02期第1Qは日経記事に掲載されていた予想数字。
第1四半期としては営業総利益が1200億円、営業利益130億円と大台に乗せ、業績順調そうですね。
最後にローソンの株価状況をみてみましょう。
<2012年6月27日 ローソン(2651) 6か月日足チャート>
【リソース】SBI証券より
約4カ月前の前回のBizBlogでは、高値4800円を超えたところでした。
それが順調に伸びて5600円までつけ、今は調整局面というところでしょうか。
日経に記事では増収にはハードルが高いことがあげられていましたが、生鮮食品需要をどこまで取り込めるのか、またPB開発をどこまで伸ばせるかがポイントといったところでしょう。
それに海外比率の低いローソンですから、海外展開をどのように行うのかにも注目したいところです。
王者セブンイレブンの利益率に到達するには立地条件を含め相当難しい状況だとは思いますが、今後の展開に注目していきたいですね。
以 上
現在、こちらのアーカイブ情報は過去の情報となっております。取扱いにはくれぐれもご注意ください。