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2011/10/06 イオンが小売業売上高首位へ

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2011年5日、イオンが中国四国地方を中心に展開する大手食品スーパー、マルナカと山陽マルナカ(岡山市)を11月に買収すると発表しました。

 

買収総額は、約450億円(マルナカ株式364億円、山陽マルナカ85億円)で、手薄な同地域で迅速に店舗網を広げ、商品調達力の強化や店舗運営の効率化につなげる狙いがあるようです。

また、地域で高いシェアを握る地場食品スーパーは全国に点在しますがが、地方市場の縮小や後継者問題する企業が少なくなく、シェア拡大を狙う大手間で、今後も再編が進みそうです。

(リソース:日本経済新聞 2011/10/06)

 

このマルナカ買収により、イオンは売上規模で小売業首位のセブン&アイ・ホールディングを抜いて首位になる見通しです。

 

ただし、両社は売上規模では拮抗しているものの、イオンは利益率・財務体質の面でセブン&アイ・ホールディングに大きく水をあけられいるといってよいでしょう。2011年2月期の両社の連結決算状況を見てみます。

 

<2011年2月期 連結決算>
セブン&アイ・ホールディング イオン
売上高  5,119,739百万円  5,096,569百万円
営業利益 243,346百万円  172,360百万円
売上高営業利益率 4.75% 3.38%
経常利益 242,346百万円 172,360百万円
売上高経常利益率 4.74% 3.57% 
当期利益 111,961百万円 59,688百万円
売上高当期利益率 2.19% 1.17%
自己資本比率 47.60% 32.30%
負債比率 110.08% 209.59%
現金及び現金同等物残高 656,747百万円 306,820百万円

 

さらに詳しい財務データ、過去の財務データ推移は、下記PDF<当社財務データDBより>をご覧ください。

セブン&アイ・ホールディング_個別財務情報

イオン_個別財務情報

セブン&アイ・ホールディングVSイオン_比較財務情報 

 

ポイントは、下記点です。

 

・セブンの利益率の高さ、イオンは2011年2月期で営業利益率が3%台に改善したものの、2009年・2010年ともに2%と低い

・自己資本比率、負債比率から財務体質の観点でイオンはセブンに劣る

・キャッシュの潤沢さでイオンはセブンに劣る(期末現在セブンはイオンの2倍の手元キャッシュがある)

 

国内人口の減少や海外進出、ネットスーパーの展開など今後の課題がある中、財務体質に強く手元キャッシュの豊富なセブンと財務リスクをとりながら規模拡大を追及するイオン、今度の成長戦略において、両社の財務体質の差がどう影響していくるのか今後も注目です。

 

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